
友人の贈り物。
金色に染めた絹の風呂敷。
その一角に可愛らしい猫クンが三匹。
もっとも、後ろ向きの猫クンは顔が見えないから何とも言い難いが、光景は可愛い。
名古屋ボストン美術館のグッズコーナーで売っていたという。
梶田半古の作品《若菜・下「源氏物語」》(1905年)である。
源氏物語のなかでも最もわくわくドキドキするシーンの一つ。
貴公子たちが春の夕映えに照らされながら蹴鞠に興じている。
柏木もメンバーの一人である。
そのとき小さなきれいな唐猫が大きな猫に追いかけられて逃げまどっているうちに、
御簾(みす=すだれ)のひもにでもまきついたのか御簾が巻き上げられてしまう。
そこに立っていた女三の宮の姿があらわになって、
その姿を見た柏木が一層思いを募らせていく。
後にその唐猫を手に入れ日夜そばに置いてかわいがる、という話が展開されていくのだが、
猫の動きが印象的に描かれていて「若菜」のこの場面は映画のシーンのようだ。
三匹の猫のうちの後ろ向きの猫が、その時追いかけた方の猫、
左上のトラ猫が御簾のひもをはずしてしまった猫クンのような気がするが、
はたして作者の梶田画伯の意図するものはどうだったのか。
















ダイニングルームからウッドデッキを見ると、ぼくの書斎の窓から風太がこっちを見ていた。
京都五条烏丸。
